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『おくりびと』 [映画]

おくりびと-1.jpg おくりびと[映画]

や~~~っと 観てきました。実は、(とにかく応募しまくってた…)試写会に
当たっていたにもかかわらず、2回も“すっぽかして”いて。…と言うのも
7月に父を亡くして見送ったばかりだったから、題材を思うと なかなか足が進まなくて。。。
そんなうちに、この作品が モントリオール映画祭グランプリを受賞した[ぴかぴか(新しい)]とか
報道されるようになり、そんな佳い作品だったなら もったいないことをしたな…と
思ったりしていて。。。

家族や親しい人の送葬に立ち会った人だったら、一層 想うこと多い鑑賞になると思います。

父の死に あたっては・・・
病院で看護師さんに最後の装束をしてもらい、そのまま葬儀屋さんに連れられて行った
斎場に預かってもらったので・・・
急に猛暑に襲われた頃だったので 自宅に連れ帰ることを断念したので・・・
このドラマに登場する『納棺師』との出会いは ありませんでした。けれど、
終末治療に携わる医師ならびに看護師の方々が 手厚く手当てして下さって、
看取った家族皆 感謝の思いと共に 病院を出ることが出来ました。あんな刹那に
心ない医療従事者に関わられていたら、ひどく辛い見送りになっていたと思います。

そう。自分も “一期一会”も含む 人と接する仕事を繰り返して過ごしている身の上ですが、
仕事をする立場にしてみたら、日々のうちの1ページにしか過ぎない ある一つの仕事。
それが 相手の心に生涯かけて残る重要な一瞬かもしれない。。。と プライドを持って
一人一事に対して 良い仕事を保てるか?!このことって、仕事の分野を限らず
社会人であれば誰だって問い続けていかなければならない命題と思います。

15年前 舅の送葬に立ち会った際には、自宅で葬儀屋さんを迎えましたけれど
死装束を施す時には「外して下さい」と言われて 親族は目の当たりにはしなかったので、
この映画で 親族大勢が注視する中で儀式のように死装束する様子には 少々驚きました。
地方によって 慣習とか違ったりするのかもしれませんね。
あれを見て思うに、“あがり症”の人には向かない…舞台で演じるのが性に合ってるような
=ステージでのチェロ生演奏が職だった主人公に まさに向いていた職業だったんだな!と
設定全体が すんなりと呑み込めました。納得して観られた要素でもあったかも。

(ここから ネタバレがあります。)
このドラマでは、自分(や母)を捨てた父親と 遺体となった姿に対面した主人公が、
職業人として『納棺師』の技術を持ったために 心を込めて死装束するうちに
許せなかった父親を 許す心持ちに至っていく・・・過程が丁寧に描かれています。
顔も思い出せなかった父親。でも、一つだけ心に残っていた父親の行動が
どれだけ心に残っていて、思いがけずも 自分が生きるうえで気持ちを支えられてきたか。。。
そんなことに思い至り、生まれ来る自分の子供への愛情にも繋げていく。。。
このエピローグが なんとも良かった。
仕事って 誰かのために心を込めているつもりで
でも 行き着くところ 自分自身が救われていくんだ…と 思えたりして。。。
現実は こんなに楽観的なものじゃない…と 異論のある方も あるかもしれませんが、
やっぱり そう思って暮らしていきたい。。。そんな温かい気持ちが湧いてきて。。。

この父親役=(若い頃の“ぼんやりしたシルエット”も ありましたが…)台詞のない遺体の役を
演じていたのが、最近 ガン闘病の末 亡くなった…峰岸徹さん。
昔=全盛期のカッコ良かった姿を思い起こすと、かなり“やつれて”いらっしゃいました。
やっぱり。。。でも、役者の魂が最後に何かを残そうとしたような そんな存在感ある
風情でした。よくぞ出演された!と 賞賛を送りたい・・・そんな表情でありました。

この作品☆主演の本木雅弘クン広末涼子ちゃん&山崎努さん方々のみならず、
脇を固める助演陣が皆さん 味のある役者さんばかりで、それが また素晴らしい!
余貴美子さん← 大好きなんです♪ 多分ノーメイク(!!)の素顔アップも素敵☆
吉行和子さん 笹野高史さん  
それから、なんといっても 音楽=久石譲さん
こういったベテラン職人方々の技[ぴかぴか(新しい)]を 観聴きするだけでも価値あり…と思える
そんな大スクリーンでの鑑賞でした!
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チヨロギ

この映画は前々から観たいと思いながら、まだ観ていません。
広末涼子が苦手なのですが、同じように苦手な人がこれを観て、
「あまり気にならなかった」と言っていたので( ̄ー ̄;
仕事が片づいたら、ぜひ映画館に行きたいんですけども・・・。

いままでに何回か納棺には立ち会ったことがありますが、
「納棺師」という仕事があることは、全然知りませんでした。
こうした理解されにくい存在こそ、きちんと描かれるべきですよね。
by チヨロギ (2008-10-25 13:23) 

流星☆彡

☆チヨロギ様
この感想には書かなかったんですけど、主人公が この仕事の事を よく
知らないまま 初仕事に赴いて行くのが 孤独死の現場で、死後ずいぶん
経過した遺体を搬送する…というシーンが あるんです。それで 主人公が
ショックを受けて…っていう序盤から、遺族と触れ合ったりして この仕事の
意義に感じ入る=終盤に至ってこそ 感動するドラマになるんですけど ね。
実際は どうなんでしょう?!事故・事件現場に赴くような仕事と 葬儀屋さん
下請けの仕事って、現実には別に機能してるんではないか…と思ったり。
モックンや山崎努さん演じる「納棺師」の作法は、一種 歌舞伎や浄瑠璃を
思わせるような様式美で。芸能の域に入るレベルと思いました。こんな
「納棺師」さんに出会える葬儀屋さんを知りたかったりいたします。そう。
自分の死装束してもらいたいもの。(^.^;)ゞ

広末涼子ちゃん☆若い若い…と 思ってたけど、“いい年”に(!?)落ち着いた
大人になりましたね。←当然っちゃ~当然だけど。。。(^m^;)
by 流星☆彡 (2008-10-25 19:03) 

なるなる

こんばんは。
コメントありがとうございます。
こちらにも遊びにこさせていただきました。

この映画見たいと思いながら見れてないんです。
いいよ~~って評判はたくさん聞くのよ。
暗くなりそうでなかなか思い切れなかったんだけどやっぱり見に行こうかな。

また来させていただきます(^^)v

by なるなる (2008-10-26 01:28) 

流星☆彡

☆なるなる様
『容疑者X』も 暗いっちゃ~暗かったけど、これは “地味”と言ったほうが
当たってるかも。
私は 葬儀というものと(直接)接する機会を持った故の関心も あったから
…が 大きな動機でした。。。f^^
by 流星☆彡 (2008-10-26 08:40) 

non_0101

こんにちは。おじゃまします!
見応えのある、いい映画でしたね~
私もモックンみたいな人に納棺して欲しいなと思ってしまいました☆
でも、納棺師の人って、今まで見たこと無かったです。
やはりあの地方独特の職業なのかしら(^^ゞ
by non_0101 (2008-10-26 10:37) 

流星☆彡

☆non_0101様
手の所作が美しかったですネ~☆あんな手で触れられたら、甦ってしまふ
かも!(#^.^#) ゞ( ̄_ ̄;) ちょっとぉ~[__あせあせ]
あの親族一同で注視する中で死装束を施す納棺…広く一般的に どうなのか
ちょっと実態を調べてみたいです。
by 流星☆彡 (2008-10-27 00:17) 

cyaz

流星☆彡さん、こんにちは^^
TB&コメント、ありがとうございましたm(__)m
この映画は間違いなく本年度僕の観た邦画の中でベスト1になる
作品だと思います。今年も洋画がイマイチなところに持ってきて、
こんなに琴線に触れる作品はなかったと思います。
やがてどこかで体験もするのでしょうが、そういう意味でも大きな
意味を持つ作品でした。過去に「納棺師日記」を読んでいたのも
予備知識があって良かったと思った次第です^^
by cyaz (2008-10-27 17:42) 

流星☆彡

☆cyaz様
「納棺師日記」 読んでみたいです~!
映画を観て、見識が未熟な自分だけだと 象徴的なシーンの解釈が掴めな
かったり、背景にある社会・風俗等のトリビアが知りたくなると、貴ブログを
覗きたくなります。今作でも 自分では持てない“ミュンヘン(!?)的”見解に
接して、新たに気づけることがありました。とても面白く読ませていただき
ました。
TBも ありがとうございました。m(__)m
by 流星☆彡 (2008-10-27 23:25) 

AnneMarie

大切な方をなくされたばかりだと、さけたくなるのわかります。
私は「辛気臭そう」という勝手な思い込みで危うく見逃すところでしたー。

音楽もよくて、モックンのチェロのシーンなんかは、いつもなら「省略して上映時間縮めて!」と思うところ。
だけど今回は魅了されましたー。
チェロってステキな音色なんだなーという大発見も。
サントラ要チェックだな。
by AnneMarie (2008-11-01 10:40) 

流星☆彡

☆AnneMarie様
私も 当たってた試写会☆この作品を すっかり“なめて”て、すっぽかして
いましたもの。(A-_-;) 勝手に「大スクリーンで観るほどの作品かぃ?!」と
思い込んでいて。。。要 反省
チェロも この作品出演がきっかけで習ったそうですね。モックン☆
スゴイActorだったのね。今さらながら魅了されました~!(^.^)ゞ
by 流星☆彡 (2008-11-02 20:24) 

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